社長挨拶
「海外で教師」、これが私における最大のセールスポイントを表わす言葉ではないでしょうか。代表取締役という立場上、会社と私自身が直接結び付くと常々考えます。過去の経緯が会社にとって有益、またこれをお読み頂いております皆様にとりまして興味深いものとなれば、少なからず会社に役立てるものと信じ、ここに書する次第でございます。
さて、人生には多くの岐路があると思います。当然僅かな文章で表現することは困難です。そこで自身のブログでない以上、会社の代表として何を知って頂こうと考えた時、上述の通り私の最大のセールスポイントとなるわけです。それは結果セールスポイントになっただけで、最大の転機という言葉に置き換えることの方が多いように思えます。
今から20年以上も前というと、現在の情報量とは違い乏しく、また情報を得る手段や機会も少なかったと思い返されます。だからこそ、始まりは「皆が知らない世界を見て、発信しよう」なんて大それたことを思い小国に渡りました。ここでの生活がやがてはその後の夢の時間へと続いていくのですが、やはりここでの時間も今となっては伏線だったように思います。行動してこそ新しい世界への出発地点にようやく立てる、今はそう信じます。
いよいよ夢の時間へと入っていくわけですが、まさに「天職」に就いた、そう実感する日々を過ごしました。前述のように、国は違へど今度は人口200人全校生徒30人といった小さな村に辿り着きました。日本に、日本人に馴染みのないところでこそ自分の存在意義というものが見出される、その想いです。一分一秒が勿体ないと感じる、その瞬間を噛み締める、その様な表現しか出来ない時間でした。一年だけのはずが、いつの間にか永住権を申請するまでに至りました。申請を取り下げ帰国する決意をし、皆を思い皆に伝え皆と別れる時、人生で最も涙した瞬間でもありました。
余りにも現況とは逸脱した話だったかもしれませんが、会社代表として初対面の方とお会いする際、また他の方が私をご紹介下さる際は、やはりこれまでと同様の話から入ります。非常に簡略化した内容でお伝えしきれませんが、これが金近産業の社長と覚えて頂き、そんな社長のいる企業にご興味を持って頂いたとすれば、これ以上ないセールスポイントだと信じ、これまで辿ってきた道筋に感謝したい一心でございます。
最後に、2018年現在、人手不足という大きな波と向かい合っているわけですが、その波にのまれるのか、そのビッグウエーブを上手にのりこなすのか、はたまた果敢にドルフィンスルーして更なる挑戦をするのか、ここが企業の力を発揮する時だと思います。この先も色々な波が押し寄せてくるであろうし、日々多くのことを望まれ課題とし応えていく必要があります。これまで培った底力と柔軟性を軸に、お客様と社員に喜ばれる企業に近付けるよう日々精進して参る決意をし、挨拶と代えさせて頂きます。
